被爆証言を語り継ぐ会

8月4日(日)礼拝後、階下ホールにて。出席者約30名。
 10年近く続いた「平和を語る会」の後を受けて始めた今年最初の「被爆証言を語り継ぐ会」を平和聖日の被爆証言に引き続いて階下で開いた。今年の被爆証言は故大林芳典兄の
被爆証言のビデオ上映会という形で開かれた。被爆後68年を経て被爆者の高齢化が進み亡くなる方も増えて、体験者から直接話しを聞くことも次第に難しくなり、今回は証言ビデオを観るという新しい方式に踏み切ったのである。大林兄は己斐で被爆、建物の陰で負傷を免れ、救援のため市内へと向かったが逃れてくる人々の惨状をつぶさに見、自らも黒い雨に打たれたことなどを生々しくしかし淡々と話されていて、生前に何度かお聞きしていた証言をそのまま再現するビデオであった。
階下ホールでは今年改題した最初の会だったので、少し観点を変え、原爆の廃墟の中から広島が如何にして復興を遂げたのかを最近複刻出版された「原爆市長浜井信三」という本を通して共に学び語り合うこととした。一切が灰燼に帰した被爆直後の生き残った市民のために何をすべきか、まずは食料の確保、迫り来る冬の寒さに備えての衣類の確保、さらには住宅の建設、これらのために如何に苦労したか、さらには100メ―トル道路、平和公園など大胆な都市計画を如何に 推進していったか、そのための財源を確保するための国会への働きかけ等々今日の我々が見る広島復興の道筋を克明に学んだ。会場からも戦後ずっと広島に住んでそれらをつぶさに見てこられた方々からのコメントが次々と語られ、30分という短い時間ではあったが、有意義な会であった。
                             報告 小川 清